主流は正統派ダンディーへ08年秋冬ミラノ・パリコレ
ミラノ、パリを通して目についたのは、三つぞろいのスーツ、上質でカジュアルなジャケット、フォーマルなタキシードなど。どれも大人の男性の最も正統な服とされるアイテムだそれぞれバランスや素材を変えてデザインし直しているが、近年の傾向だった着崩す感覚ではない,Diablo3 RMT。色も黒やグレーのほか、キャメルなどの落ち着いた茶系が多かった。「ダンディー」の象徴ともいわれたつば付きのソフトハットや、ステッキも見かけたプラダは端正なビジネススーツやフォーマルウエアをずらりと並べた。よく見ると、生地の織り方や切り替えに3D効果を狙った仕掛けがあり、立体感がある。スーツに合わせた白シャツは襟が二つあって、ボタンは背中に。ネクタイの代わりに三角布をあしらい、正装用のカマーバンドを腹ではなく胸に飾った,ドラゴンクエスト10 RMT。19世紀からほとんど変わらない男性スーツに、新しい可能性が見えた東京風なカジュアルスタイルが得意だったジュンヤ・ワタナベが、モデルに紺のブレザーとレジメンタルタイを締めさせるとは思いもしなかった。デザイナーの渡辺淳弥は「なんだか最近、きちんとした格好がしたくなった。周りから見ても気持ちいいじゃないですか」と語ったヨウジヤマモトは、学ラン風やダブルのスーツなど、いかにも男っぽい服を並べた。髪形はツッパリのリーゼント。山本耀司は「最近、男たちがフェミニンになりすぎてるから」と説明したジョルジオ・アルマーニは「リーガル(威厳のある)」をテーマに、ダブルのスーツなど正統派スタイルをゴージャスに現代的に見せ、クリス・ヴァン・アッシュが手掛けるディオール・オムは、ブランド伝統のスキのないフォーマルスタイルを、アッシュが得意のボリューム感覚でよみがえらせた精悍(せいかん)な男らしさをことさらにアピールするブランドも多かった。ルイ・ヴィトンのヒントは60年代の映画「地下室のメロディー」。主演のアラン・ドロンやジャン・ギャバンのように、ちょっと危険なにおいを感じさせるカジノ風ジェントルマンスタイルが、クールな魅力を感じさせたタフな男くささを漂わせるボヘミアンスタイルもあった。ドルチェ&ガッバーナやアレキサンダー・マックイーンは粗野な素材で力強さを表現し、グッチはロックの要素とミックスしてシャープに表現した男性的な肉体感覚を、ことさらに強調する動きもあった。ラフ・シモンズのジャケットの背にあるアクションプリーツは、運動量の調節のためというより、引き締まった背中の美しさを見せる目的だろう。冬なのに上半身を脱ぐなどして肌を露出するブランドも多かった女性のファッションはここ数年で、異性にこびない自然体のセクシーさを手に入れた。少し遅れて男性のモードも、本来の男性性をありのままに表現することを、ためらわないようになりつつある。
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