2013年4月2日星期二

もがく企業輸出多くドル安より影響大

もがく企業輸出多くドル安より影響大

「欧州輸出に影響が出るのは当然,ドラゴンクエスト10 RMT。実体経済への影響も懸念されるが、立て直す財源がない。大変な状況になりつつある」。経団連の米倉弘昌会長は16日の記者会見で、こう強調した日本企業が想定している円ユーロの相場は1ユーロ=100~110円だが、今はそれより3~13円も円高ユーロ安だ。欧州に輸出しても、ユーロで得たもうけを円に換えると想定より営業利益が減ってしまうソニーは、円高ドル安ではドルで買う部品を増やして費用も減らし、もうけが減る影響をゼロに抑えてきた。だが、ドルは取引が多い通貨なのでいろいろなところで部品を探せるが、ユーロは取引が限られていて難しく、「特効薬はない」(広報)という現地工場があれば部品を現地調達するなどして影響を抑えられるが、自動車メーカーは米国や中国に比べ、欧州では工場が少ない。三菱自動車は欧州で売る車の半数ほど、マツダはほぼすべてを日本から輸出している。マツダの山内孝社長は「欧州には大きな商機はない」と言う一方、仏ルノーと連合を組む日産自動車はユーロ安の影響をほとんど受けていない,ドラゴンクエスト10 RMT。欧州で売る車の大半を現地でつくるからだこのため、欧州の生産・販売体制を見直す動きが出始めた。トヨタ自動車は現地生産を増やすため、英国とトルコの工場でつくる車種を見直した。キヤノンは欧州にプリンター部品の新工場建設を検討しているダイキン工業は昨年4~12月、欧州での家庭用エアコンの売上高が前年同期より11%減り、今春には欧州の販売会社の管理部門などを統廃合し始める。井上礼之会長は「ギリシャの(返済が滞る)デフォルトなどいろいろ想定し、世界経済情勢の変化に半歩先んじた対策をとる」日本総合研究所の調べでは、昨年1~6月、日本でユーロを使った取引は、輸出(受け取り)が輸入(支払い)より約1兆円多かった。ほとんどが欧州との貿易で、欧州製品の輸入より日本製品の輸出が多い一方、ドルを使った取引は輸入が約8.6兆円多かった。世界の基軸通貨であるドルは米国だけでなく様々な国との貿易で使われ、原油、資源、農産物、部品など幅広い輸入品がある。円高ドル安は輸出企業のもうけは減るが、輸入企業は製品が安く手に入る同研究所の下田裕介氏は「ユーロは輸出が多く、日本では円高ユーロ安は円高ドル安よりマイナスになる産業が多い」という欧州からの輸入家具約300点を3.8~22.1%値下げした。担当者は「円高が長引いてきたので値下げできた」と話す。円高ユーロ安が進めば、欧州からの輸入品は円に換算すると価格が安くなるからだ百貨店の高島屋は1月下旬、直輸入の食品や婦人服など約1万点を昨年より1割ほど安くする。松屋も「直輸入の婦人雑貨などは昨年より10~15%安くなる」とみるそごう・西武は20日から、全27店で欧州産ワインを中心に20~30%の値下げセールを始める。松坂屋上野店もパスタやオリーブ油を20~50%値下げする一方、ルイ・ヴィトンやエルメスなどの高級ブランドは値下げの動きがない。百貨店の担当者は「資材や運送費は上がっている。世界各地で作っている商品もあり、ユーロ安ですぐに値下げはできない」それでもインターネット通販の楽天では加盟店が続々と「円高還元セール」を打ち出し、欧州ブランド品の3割引きもある。欧州メーカーの輸入車も車両価格は下げないが、自動車ローンの優遇金利や装備の充実で、お買い得感を訴える。
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